経済

経験の浅さが敗北をうむ

経験の浅さが敗北をうむ

(公開: 2014年11月 8日 (土)

通常の経験の浅い方向けのFX取引の雑誌では「マイナスになった場合はナンピン買いで全体のコストを抑える」等と助言されていたりしますが現実的にはナンピン買いにはかなり大きな危険性があります。

 

とりあえず、ナンピン買いの方法についてごく簡単に説明します。

 

仮定として100円で1ドルを買ったとします。

 

$買いだから円安に進むほど儲けを得られますが、運悪く1ドル=95円まで円高・ドル安方向に触れたとします。

 

そのままポジションを保持し続けたら利益がでるためには、ドル安になった分円安に向う必要があります。

 

誰もがみんな、損失はなるべく早く戻したいと思うでしょう。

 

この状況を打破するためはじめに売買したのと同じだけのドルを、買い増しする。

 

そうしたら、平均の買い付け単価は1ドル=97.50銭まで抑える事が出来ます。

 

要するに、2円50銭の幅でドル高が進行すれば赤字を回復できる。

 

この流れがナンピン買いの仕組みです。

 

ナンピン買いのやり方を耳にすると「確かに」という考えになるが市場はそう簡単には思った通りにはなりません。

 

もとより、95円が底値だということなど誰にも想像できません。

 

仮に、為替が円高の流れであれば、1ドル=95円では下げ止まらずに、一段の円高ドル安が進むリスクが高くなります。

 

一例として、1ドル97.50円でナンピン買いをしたとしても95円までドル安が進んだらナンピン買いをしたポジションも、赤字が生まれてしまいます。

 

そういう状態では最初に買ったドルと同時に損が生まれる事になります。

 

この例のように、ナンピン買いはややこしいです。

 

それならば、相場が自らの台本とは反対にみるみる向ってしまった場合どういったやり方で危険を管理すればいいのでしょうか。

 

そこで選択できる道は2つ。

 

ひとつは潔くあきらめてポジションを閉じる事です。

 

もうひとつの手段としては、自分が所有している買いポジションを減らす事で、相場が戻るのをじっと待つことだ。

 

かなり控えめな手法だと感じる人もいると思います。

 

しかしながら、自分の買いポジションに損が生じた時、一番効果のある手法はこの2つ以外にはありえません。

 

当然、ロジックのうえでは、ナンピンするという手法もありえます。

 

だけどナンピン買いはあなた自身が損をしている場面にもかかわらず買いポジションを小さくするどころか、遂にポジションを増やしていく方法である。

 

それでは、危険を避けることなどどうやっても無謀だと思うべきです。

 

ナンピン買いをし続けられればいつの日にか儲けが出るかもしれません。

http://kimonosanka.jp/

だがしかし、その前に資金は不足してしまいます。